工藤公康投手、横浜退団へ

2009 年 9 月 16 日 水曜日 投稿者:mituoka

 横浜ベイスターズが工藤公康投手に戦力外通告。来季は契約を締結しないことを発表しました。シーズン途中での発表は異例。工藤氏は現役続行を希望し国内での移籍先を検討中らしい。来年47歳になる左腕の受け入れ先はあるのか?

 工藤氏には西武ライオンズにもう一度カムバックして欲しい。ライオンズの左腕不足の解消につながる、若手投手陣のお手本になってくれる等々、理由付けはいろいろできるが最大の理由は、やっぱり最後にライオンズのユニフォームを着て引退してもらいたいからです。

 いまから27年前(!)の昭和57年、西武ライオンズの貴重な中継ぎとして球団初の日本一に貢献。その後は大エースとなり黄金時代を支えてくれました。特にジャイアンツとの日本シリーズにおいては、いつも無類の勝負強さを見せてくれた。実に頼もしい選手でした。ライオンズはその功績に報いるためにも工藤投手を受け入れるべき。かつて工藤氏の後輩だった渡辺久信監督が「ピッチャー交代、リリーフ工藤!」なんて言うところを見てみたい。

 更に時代を遡れば昭和56年、名古屋電気高校のエースとして夏の甲子園でベスト4。今と変わらぬ流れるようなフォームから抜群の落差を誇るカーブ(というよりドロップと言ったほうがいい)を投げ込んで三振の山を築き、1回戦ではノーヒットノーランを記録。準決勝で報徳学園に敗れるも毎試合二ケタ奪三振。私たち世代はカーブの投げかたを工藤投手から学びました。私がまだ野球少年だった頃の「甲子園のヒーロー」には最後までヒーローであり続けて欲しい。工藤公康投手の益々の活躍を祈ります。

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