広告は大事だ

2015 年 5 月 28 日 木曜日 投稿者:mituoka

テレビドラマ「びったれ!!!」(静岡あさひテレビ)が3月いっぱいで終わってしまった。主演は田中圭さんで、司法書士事務所を舞台とした”熱血・法律ストーリー”。毎回興味深く見ていたが、惜しむらくは、放送時間帯が深夜だったこと。たとえば、これがもう少し昼間に近い時間帯の放送だったとしたら、広く司法書士全体の”CM”になったかもしれないのに。

 

さて、先日の県司法書士会定時総会で承認可決された「静岡県司法書士会会員の業務広告に関する規則」。

「昨今事実と異なる、あるいは品位を害すると思われる不当な広告が散見され、社会的に問題視される現状にある。そこで、依頼者保護の観点から、静岡県司法書士会会員が行なう業務広告に関し、(中略)必要な事項を定めた規則を制定する」ことを目的としているらしい。

上記観点にはまったく同意。しかし一方、この規則制定が(特に)若手会員を委縮させてしまい、将来的に、旧態依然たる広告ゼロの業界に逆戻りしてしまわないかが大いに心配だ。

 

”過払い金”とか”債務整理”といった重要キーワードを、世に広く知らしめた最大の功労者は、(残念ながら)司法書士会等によるプロボノ活動ではなく、”変人”扱いされながらも勇気を振り絞ってテレビ・ラジオに打って出た個々の司法書士・弁護士事務所によるCMのはずだ。CM(広告)があったからこそ、何万人もの国民が多重債務から救われた。

 

上記規則の解釈・運用に関しては、今後開催される理事会で審議・決定される運びらしいが、いま流行りの「新3要件」よろしく、会執行部による恣意的な解釈・運用が許されてしまうような曖昧な解釈基準が設定されないことを願う。

 

 

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