ある業者からの電話
2011 年 2 月 22 日 火曜日 投稿者:mituoka「いきなり訴状が送られてきて驚きました」
「それはすみませんでした。でも、こちらとしては正当な請求をさせてもらっただけですから」
「今まで先生はいきなり提訴することなんてなかったじゃないですか?」
「無意味な任意交渉の時間を省くため方針を変えたのです」
「でも、いきなり提訴してくる先生がたに対しては、弊社の対応も違ってきますよ」
「どういう意味ですか?」
「債務が残るかたの交渉について、遅延損害金や将来利息もいただくことになります」
今日の午後、電話でこんなやり取りがあった
この業者に対する過払い請求事件を受任するのは数カ月に一度
逆に、債務が残る依頼者の代理人となることのほうが多い
「今回は、提訴なさったことが会社内に広まらないよう秘密裏に処理します。その代わり、先生、今後は提訴しないと約束してくれますね?」
そんな処理、本当にできるの? と思いつつ
「いや、約束できません」
と返答した
消費者金融業者や信販会社から、この手の「密約」を持ち掛けれたことは数知れない
過払い金の利息を含めた満額を即返還してくるのならともかく、提訴しても「元金の〇×%を数カ月後に支払う」という姿勢を取る業者が何を言っとるのだ!と思う
そういえば過払い金返還に比較的誠実な業者たち(レイクやセゾン等)は、任意整理の交渉でも損害金や利息を要求してくることはない
(そうした姿勢は会社のイメージアップにつながり新規顧客も増え、長い目で見れば必ずプラスになるはず)
一方、過払い金返還に不誠実な業者たちほど、「上から目線」で交渉に臨んでくる
まぁ、あちらがその気なら、こちらも過払い請求訴訟において和解などせず、判決をもらうまで徹底的にやるだけ
ちょっと大袈裟に言えば、刺し違える覚悟はある
どちらが損することになるか、業者の方々にはよくお考えいただきたいものだ
そうだ!次の機会には、私のほうから
「任意整理において元金だけの分割で和解してくれるなら、今後は過払い請求の際、特別サービスとして、訴訟はせず元金満額だけで勘弁してあげますよ」
と誘ってみようかしら・・・(笑)
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