‘移送申立’ タグのついている投稿

研修の資料に

2016 年 1 月 27 日 水曜日 投稿者:mituoka

昨晩、北陸地方の同業者から電話をいただきました。

なんでも、昨年私がこのブログにUPした記事を研修会の資料として使いたい、とのこと。

その記事とは、アイフルに対する過払い金返還請求事件において、同社による移送申立が認められるか否かに関するもの。

あの事件には苦労した。

そこで、少しでも多くの人に参考にしてもらいたいと思い、事件の顛末をわりと詳細に幣ブログに掲載したのだが、時折、全国各地の方々から「参考にさせてもらった」あるいは「役に立った」という旨のお電話をいただく。

研修の資料として使っていただける旨のお電話は今回が初めて。

嬉しいことです。

誠にありがとうございます。

 

【司法書士法人静岡 代表 三岡 陽】

アイフルの即時抗告を棄却!

2015 年 6 月 4 日 木曜日 投稿者:mituoka

今年の4月9日付ブログに書いた、アイフルによる移送申立事件。

熱海簡裁がそれを却下してくれたことについては同日付ブログに書いた。

その後の展開を以下に記す。

①平成27年4月13日 アイフルが上記却下決定を不服として即時抗告を申立

②平成27年5月25日 静岡地裁沼津支部がアイフルの上記抗告を棄却!

 

熱海簡裁も静岡地裁沼津支部も、アイフルの非道な主張を一掃するにあたっては頭を悩まされたことだろうが、至極当然のご判断をいただいた。

②の決定書については、また後日PDF化してUPしますので、よろしかったら皆さん、参考になさってください。

 

駄々っ子のようなアイフルがまた・・・

2015 年 4 月 21 日 火曜日 投稿者:mituoka

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4月9日のブログで書いた事件の続報。

熱海簡裁で却下されたアイフルの移送申立。

その”却下”に対して、アイフルは即時抗告をしてきました。

 

ようするにアイフルは、どの裁判所で審理を開始するか?と争っています。

こうした、くだらない引き延ばし戦術のおかげで本案についてまったく審理されないまま5カ月が経過しようとしています。

 

アイフルは、不当な利得(つまりは過払い金)をどうしても返したくないらしいです。

まったく反社会的な、どうしようもない会社...と言わざるを得ません。

 

九州の司法書士から、電話をいただきました。

「4月9日のブログを見ました。大変参考になりました。ありがとうございます。三岡さんが掲載してくれた一部を、意見書の中で使わせてもらってもいいですか?」

「もちろんOKです。お電話をいただき、感激しました。こちらこそありがとうございます」

 

全国の皆さん、じゃんじゃん使ってください。

 

(注意:写真は、アイフルとはまったく関係ありません)

 

 

ついにアイフル移送申立を却下!

2015 年 4 月 9 日 木曜日 投稿者:mituoka

何度かブログ内で書いてきた事件の続報です。まずはここまでの経緯も含めて簡単に。

 

①私が原告Bさんの代理人となり、熱海簡裁に約101万円の過払い金返還請求訴訟を提起(被告アイフル)

②時を同じくして、アイフルは静岡地裁沼津支部に債務不存在確認請求訴訟を提訴(被告Bさん)
 アイフル側の主張は「過払い金は約51万円しか存在しないと思うが、Bさんが請求してくる金額(その金額は②の提起時には不明だとしています)との差額についてアイフルの債務が無いことを確認したい」というバカげたもの。こちらが請求するであろう金額など簡単に算出できるくせにそれを敢えて「不明」とすることでこれを訴額未確定事件(その場合は訴額160万円として扱われる)として地裁へ提起したという理屈らしい。

③アイフルが民事訴訟法17条に基づき①の事件を静岡地裁沼津支部へ移送申立
 申立書の中でアイフルは、「①が2重起訴の禁止に触れる」ので「①と②を地裁で併合審理すべし」としている。

④上記移送申立を受けて熱海簡裁が①を静岡地裁へ移送決定
 この移送決定もバカげてました。

⑤Bさんは④の決定を不服とし、即時抗告を申立

⑥静岡地裁沼津支部は③の移送申立事件を熱海簡裁へ差し戻し決定

⑦アイフルが③の移送申立を取下

⑧新たにアイフルが民事訴訟法18条に基づく移送申立(①を熱海簡裁から地裁沼津へ)
 内容は③とまったく同じ

⑨当職は⑧に対する反論(意見書)を提出

⑩二度目の正直(?)で、今度は熱海簡裁が⑧の移送申立を却下!(本稿タイトル。4月7日付の決定でした)
 この却下決定に関してはぜひこちらをクリックして全文をご覧ください→ 平成27年(サ)第4号移送申立て事件

 

ようやく熱海簡裁は正しい判断を下してくれましたが、まだまだ油断できません。

相手はなにせあのアイフルですから。

⑩に対し即時抗告してくるかもしれませんね。

 

 

しっかりしてくれ

2015 年 2 月 27 日 金曜日 投稿者:mituoka

こちら(原告)がアイフルを相手取り過払い金返還請求訴訟を熱海簡裁に提起したのに対し、アイフルが原告を相手取り静岡地裁沼津支部に債務不存在確認訴訟を提起。間髪入れぬアイフルの移送申立(過払い訴訟を静岡地裁沼津支部へ)が認められたという、アホらしい事件の続報。(詳細は過日の私のブログをお読みください)

上の移送申立決定に対し、こちらが取り消しを求めて即時抗告をしていたが、24日静岡地裁は「移送決定を取り消し、本件を熱海簡裁に差し戻す」旨の決定をした。

要するに、「熱海簡裁よ、もう一度審理をやりなおせ」ということ。

 

こちらは移送申立の「却下」を求めていたわけで、まだまだ余談は許さないが...

熱海簡裁さん、今度はまともな判断を下してくれよ

 

 

 

術中にハマる?

2014 年 1 月 17 日 金曜日 投稿者:mituoka

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午前10時15分から、アイフルに対する過払い金返還請求訴訟の第1回口頭弁論

・・・があるものだと思って裁判所に来たけれど、第1号法廷前に掲示された開廷表のどこを見ても、僕の事件が載っていない。

 

あれ?

そうか!

一昨日、アイフルから「移送申立」がなされていたんだっけ。

 

 

移送申立はアイフルが使う常套手段で、時間稼ぎが目的。

 

裁判所によっては(あるいは担当裁判官によっては)、移送申立がなされても、予定通りに期日を開くところ(裁判官)もあるが、どうやら今日のは、期日が取り消されていたらしい。

 

無駄骨を折ったわけだが、こちらが事前にしっかりと確認しておけばよかっただけの話。

 

 

情けない。

 

ついさっき「おはようございます!」と元気に挨拶してくれたばかりの守衛さんが、すぐにUターンして戻ってきた僕を、怪訝(けげん)そうな顔をして見ている。

 

 

 

事務所に帰り、移送申立に対する「意見書」を裁判所にFAXで送っておいた。

 

この移送申立は却下され、その後新たな期日が指定され、勝訴判決に向け粛々と進んでいくことになるだろう。

 

 

 

よって態勢に影響があるわけじゃないが、今日のところはアイフルの術中にハマってしまったような気がして悔しい!(笑)