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コラム

エゴの乱立 

2008/06/16

 昨日の産経新聞にある学者の論稿が掲載されていた。その要旨は次のとおりである。
ある日、この学者は首都高速の渋滞に巻き込まれた。スポーツカーを運転していた遊び人風の若者は苛立ちクラクションを鳴らし続け「お前らがみんな車を使うから道が混むんだ!」と怒鳴っていたという。その若者は「車を運転している人間が悪い」と感じているが「車を運転している人間」の中に自分が含まれていることに気づいていない。学者はこれが現代社会の縮図だという。止まらぬ物価上昇について、販売する側は「諸物価の高騰により止むを得ず」と釈明するが実は「諸物価」とはその販売物の物価も含まれている。一般大衆は高騰する物価を嘆き、賃金引上げを要求するがもし賃上げすれば巡り巡って更なる物価上昇を呼ぶことに気づいていない。いわばエゴの乱立による悪循環が起きている、というのである。アダム・スミスが説くところの「見えざる手」は働かないということか・・。

 「なるほど、まさに現代を端的に表しているなぁ」と関心しながら読んでいたが、よく見るとその末尾に「昭和48年○月×日掲載」と記されている。ここ最近産経新聞ではシリーズとして、昭和時代に掲載された論稿を復刻版として再掲載しているのだとか。昭和48年というと作新学院高校の怪物・江川卓が甲子園で活躍、競馬においても「怪物」ハイセイコーの一大ブームが吹き荒れ、また、第1次石油ショックが起きた年でもある。当時まだ幼かった私の記憶も定かでない昔の見解が、2008年の現代にもピッタリ当てはまるとは驚きだ。時代は繰り返す。この30有余年、人間はまったく成長していないということかもしれない。

 

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