2010 年 7 月 7 日 のアーカイブ

千両役者 オグリキャップの引退式

2010 年 7 月 7 日 水曜日 投稿者:mituoka

 CA3F0745

 平成3年1月27日、私は同じ大学の友人・片山くんと一緒に、東京府中競馬場で行われたオグリキャップの引退式を見に行きました。

 片山くんは、まったく競馬に興味がない関西人でしたが、私の強引な(?)薦めによりテレビ観戦した89年のマイルCSで、すっかりオグリに魅せられてしまい、それ以降、私と同様、オグリ・フリークになってしまった男です。

 さて、引退式当日の話。

 お昼休みに、オグリキャップがパドックに登場。

 オグリが10分間ぐらい大威張りで周回していると、武豊ジョッキーが颯爽と姿を現し、オグリの背にまたがろうと近づきました。

 すると、オグリは、茶目っ気たっぷりに、そそくさと後ずさりし、それを拒みました。

 「武君、今日の主役は俺だぜ! 一人で周回させてくれよ
 
 パドックを取り囲んでいた観衆から、ドっと笑い声があがりました。

 武豊ジョッキーも、首をかしげて苦笑い・・・。

 オグリキャップは本物のスーパースターだなぁ と感心したものです。

 東京競馬場での引退式の様子は今でもDVD等で見ることができますが、パドックでオグリが見せたこのパフォーマンスは映像化されていないので、ここにご紹介しました。

 なお、掲載の写真は、使い捨てカメラ「写るんです」で撮ったもの。
 
 当時は今のようにデジカメや携帯電話もありませんでしたので・・・。

 現像済みの写真を携帯カメラで写し、それを掲載したのでかなりボケております。

 でも、手元にある実物は20年前のものとは思えないほど、クッキリと鮮明で、とっても綺麗な写真なんですよ。

 オグリの思い出は、永遠に色あせることなどありません。

オグリがいたからこそ

2010 年 7 月 7 日 水曜日 投稿者:mituoka

 JRAは、今度の土曜日の全メインレースに「オグリキャップ追悼競争」と銘打つらしいです。

 また、全国各地でオグリの献花台が設けられ、訪れる人々は絶えません。

 有馬記念での劇的復活を通じて、オグリキャップは、たくさんの人間を励ましてくれました。

 冷静な予想家たちから切り捨てられた「かつての英雄」が、絶望の淵に立っていた「老兵」が、歯を食いしばって勝ち取った栄冠。

 自殺を考えていた若者は「また頑張ってみよう」と思いとどまったことでしょう。

 落ち込んでいた浪人生は「よし、来年も受験しよう」と机に向かったと思います。

 オグリキャップは、多くの人間を、「もう一度」と奮い立たせてくれました。

 オグリのラストランから3ヶ月後、私は大学から除籍処分を受け、東京でフリーター生活を送ることになってしまいました。

 何の目標も見つけることができず、将来に不安を感じ始めました。

 毎朝、オグリの有馬記念のビデオを見てからアルバイトに向かいました。

 諦めちゃいけない、とオグリが励ましてくれている気がしました。

 その年の夏には、オグリから暑中見舞いが届きました。

 CD 「オグリキャップForever」を購入した特典です。

 「P.S.元気です。オグリキャップ」という短い挨拶文とともに、牧草を食むオグリの写真がハガキ一面に印刷されていました。

 バカらしい、と思われるでしょうが、私にとっては効果てきめんのビタミン剤!

 私は一念発起し、学歴に関係なく受験できる司法書士試験を受けてみようと決めました。

 父が司法書士だったとはいえ、それがどんな職業かさえ知らなかったし、法律など学んだこともなく、加えて元来勉強嫌いの私にとっては、とても難しい試験でしたが、毎年諦めず受け続け、7回目の受験でようやく合格できました。

 オグリの存在がなかったら、きっと私は途中で投げ出していたと思います。

 

 「今でもあなたが大好き!

 2年前にオグリキャップが東京競馬場に里帰りした際に、パドックに貼られていた横断幕の言葉です。

 この言葉が、オグリ・ファン全員の気持ちを端的に表しています。

 私たちは、これからも、ずっと、オグリキャップが大好きです。